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2007年02月 アーカイブ

2007年02月16日

科学者から緊急メッセージ

2月2日気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第4次報告書第1作業部会報告書が採択されました。
これを機に、気候変化を研究する科学者から国民へ向けて、気候の安定化に向けて直ちに行動することを呼びかける、緊急メッセージが発表されました。

 ⇒ 気候の安定化に向けて直ちに行動を!

このメッセージの中で、自分の日ごろの活動に関連して特に強調したい点は

「産業は、生産活動を通じて温室効果ガスを削減するだけではなく、製品やサービスの改善によって温室効果ガスの削減に貢献することができる。温室効果ガスの低減は重要な社会的使命であり、「低炭素社会」の実現のために長期的な視野に立った投資を行うべきである。」
「今、行動を開始すれば、子どもたちと人類の未来を守ることができる。」

というところですね。

以下にキーワード的に要点のみを記載します。

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★温暖化は年々加速していることがわかる。

★ IPCC 第4次評価報告書では、20 世紀半ば以降に観測された地球温暖化は、人為起源の温室効果ガスの増加によってもたらされた可能性がかなり高い。この50 年の世界的な気候変化が、自然の変動だけで引き起こされた可能性は極めて低い。という科学的認識が共有された。

★引き続き化石燃料に依存しつつ、高い経済成長を目指す社会が続くならば、今世紀末には、平均気温の上昇は、4.0℃(2.4~6.4℃)に達すると予測されている。

★21 世紀中に大規模かつ急激な変化が起こる可能性はかなり低いものの、温暖化の進行によって、大西洋の深層循環が弱まる可能性がかなり高い。
さらに、多くの研究によると、気候変化がさらなる温室効果ガスの排出を招くという悪循環が生じることも示唆されている。また、このような温暖な気候が数千年続くと、グリーンランドの氷は最終的には消滅してしまい海面水位を7m 上昇させるだろう。

★なぜ、こうした事態が起こってしまったのか。それは、二酸化炭素の排出量が自然の吸収量を大きく越えているためである。人類が化石燃料の消費によって毎年排出する二酸化炭素の量は約70 億炭素トンであり、今後さらに増加すると予測されている。

★21 世紀は「低炭素社会」への転換の時代にしなければならない。

★産業は、生産活動を通じて温室効果ガスを削減するだけではなく、製品やサービスの改善によって温室効果ガスの削減に貢献することができる。温室効果ガスの低減は重要な社会的使命であり、「低炭素社会」の実現のために長期的な視野に立った投資を行うべきである。

★世界に先駆け「低炭素社会の実現」という目標を共有し、私たち国民ひとりひとりが、自分の生活を見直し、温室効果ガスの低減のために何ができるか考え行動することを改めて呼びかけたい。

★今、行動を開始すれば、子どもたちと人類の未来を守ることができる。

2007年02月21日

事務所で、次にやる節電案

EA21の審査に出ていると冷暖房温度の管理や昼休み時間の消灯など、事務所でできる簡単な省エネはやってしまった、次に何をしようか思案されている方もおられるようである。

エコジャパンのページで「エコプロダクト2006」「ENEX2007」のリポート記事が写真入りで紹介されている。
その中で事務所の電気の使用量低減に関するものを抜き出して該当ページを紹介します。

電球形蛍光灯「パルックボール プレミア」シリーズ
 (開いたページの下の記事)
 細く長いらせん状の発光管が特徴のこの電球形蛍光灯。同社の通常のシリカ電球60形に比べて、約1万時間という10倍ほどの長寿命と、シリカ電球の消費電力が54W(明るさは60W相当)のところを10Wで済むという低減省エネ効果の両方を実現している。
-松下電器産業-


「Newlux」(ニューラックス)
 反射率が95%という高性能な反射素材を使用し、蛍光灯に取り付けるだけで、蛍光灯は今のままで明るさが1.5倍になる。さらに、乱反射を防止して集光性を高めるように設計された反射角を持っており、室内を格段に明るくする。
しかも軽量で、現在使っている蛍光灯にワンタッチで取り付けられるのも魅力的だ。照明器具を変える必要もなく、ランニングコストもかからないので、現在多くの商店や事務所が導入している。
-住友スリーエム-


窓ガラスに貼るメッシュタイプのシール「ECOネット」
 窓ガラスに直接貼ることで、外からの熱い日差しを反射して冷房効果を高める製品。室内の温度を約3度下げることができるという。
この製品のもう一つ見逃せない特徴としては、従来の遮熱シールのほとんどがフィルムタイプなのに対して、メッシュタイプであるということだ。従来の製品では、窓に貼る際にガラスとシートの間に空気が入らないよう、それなりの専門道具と技術が必要だった。それに比べて「ECOネット」はポリエステルメッシュタイプなので、施工が楽になる。また数回なら貼り直しも大丈夫なので、誰でも手軽に貼ることができる。
-アイコール-

「ループウイング型風力発電機
 (開いたページの下の記事)
 2006年度グッドデザイン賞(新領域部門)を受賞した。
ボディは、我々が普段イメージする風力発電機と違い、かなり個性的なルックス。しかしこの見た目も、あくまで「静穏性」「低速回転で高効率」「低振動」「多重の強風対策」といったことを計算した結果、生まれたデザインだという。
またこの風力発電機は、高輝度LEDと組み合わせることで、街路灯ユニットとしても活躍する。外部電源を必要としないため、基礎台さえあればどこにでも設置できるのも特徴。-ループウイング-


建物の屋上に備えつける風力発電機
 建物の屋上などに備え付ける用途で開発された、ダクト付きの10kw(キロワット)という小型の風力発電用風車である。
例えば、会社などの屋上に設置することで、電力をある程度自社で直接まかなってしまおう、という目的のもと、開発された画期的なシステムだ。
従来の小型風車は音が大きい、壊れやすい、発電量が小さい、実用性が低いといった問題点があった。そこで、航空機をはじめ次世代の乗り物の開発を行なってきた同社の技術と経験を生かし、それらの問題を解決する高性能でタフなこの風車を開発したという。
2007年4月以降の製造・販売を目指し、現在、実用化開発の最中
-ジーエイチクラフト-

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