EA21導入説明会
半月程前、隣の市のライオンズクラブの会員より突然電話があった。
「私の会社でエコアクション21をやっているという話をしたら専門家に一度話を聞きたいということになったのですが。エコアクション21の説明をしていただけませんか。」
「喜んでやりますよ。どんなご予定ですか。」
「3月16日にライオンズクラブの例会があるんで、その後に1時間ほど話をしてもらえませんか」
「結構です」
「ところで、お金はどうなりますか」
「1時間位でしたら、これはPRですからお金はいりませんよ」
といこうとで、引き受けた。
その後、紹介パンフレットをもらうために金沢商工会議所へ行って状況を説明したら、お金を貰わないのは駄目だ、他の審査人が迷惑すると指摘された。
仕方なく、ライオンズクラブ事務局へ「我々のコンサル料は1時間1万円ですから、今回の話も1万円にしてください」といい直す。
ところで、そのライオンズクラブには、どんなメンバーが入っているかホームページを調べてみた。
正会員は60名位だが、商店と有限会社が半数を占めている。
これは一寸大変だ、小さなところはやらないだろう。この中で比較的大きなところし集まらないかもしれない・・。
今日は、その説明会。
30分前に行くと、例会中ということで、待合室で待たされた。
待っていると、エコアクション21の説明を聞きに来たという人が2,3人 入ってきた。
雑談中、私が今日の講師だと自己紹介して、どうしてこられたか聞いてみた。
その人は、近くの温泉のホテルからトップから行って来いといわれたという。
・いったいどこまでやればよいのか、電気・ごみといった範囲でよいのか、もっとやらなければならないのか。
・他の会員の話では、ISO9001をとったが金ばかりぶんどられて維持できない、もてあまし気味。また、こんなことになりはしないか。
といったことが、気になっていることを話してくれた。
例会が終わると案内があったが、案の定、半数は帰って歯抜けの状態、
どうしても聞きたいという人20名強が残った。
私は、一通りの説明をしたが、先ほどの話が気にかかる。余り調子のよい話をしてもかえって問題を残すと考え、最後に次の説明をした。
■ エコアクション21は環境経営システムです。環境経営ということは、紙、ごみ、電気、水といった環境負荷の低減活動は当然入りますが、本業の中で環境保全に配慮しながら売り上げを上げていくことも入ります。
例えば、電気店なら省エネルギー家電などの環境配慮型商品の販売比率の拡大、信用金庫さんでは、地域のごみの低減量にスライドしたリサイクル定期預金、環境配慮型車両購買者への融資、保育園なら環境教育といったことです。
しかしながら、私の審査人の経験では、審査のときに、この本業部分がシステムの含まれている企業様は半分以下です。
この場合、紙・ごみ・電気等の環境負荷低減が入っていれば認証推薦はしますが、推薦条件として1~2年後には本業での環境配慮まで範囲を広げることをお願いすることになります。
■ もうひとつ抜けがちなのは、環境法規制の遵守記録です。この場合の環境法規制とは罰則規定のある法規制のことです。
罰則規定のある法規制というは製造業では沢山ありますが、皆さんのところでは少ないでしょう。多分、廃棄物処理法の産業廃棄物の関する条項だけが該当するのではないかと思います。
現在、日本では産業廃棄物の不法投棄が横行しています。正規に認可を受けた処理業者に処理を依託したとしても、暴力団が絡んだアウトロー組織が入り込んで不法投棄されてしまうことが十分にありえます。
そこで、産業廃棄異物の処理に当っては「認可を受けた処理業者と契約書を交わすこと」「マニフェストを発行し、正規に処理したかどうかマニュフェストの返却状況を確認すること」「確認結果を記載したマニュフェストを5年間保管すること」「事業者自ら野焼きをしないこと」そのことがなされていない場合は50万円以下の罰金です。
このような話をして説明を終え、「何か質問はないでしょうか」といったが、誰も質問をしない。
少し、薬が効きすぎたのかなあ・・・・?
2006.03.16.09:04 | Permalink | Comments (0) | Track Backs (0) | a EA21で気づいたこと
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